インタビュー

次のLIXILを担う人材を育成するには

株式会社LIXIL
株式会社LIXIL
人事総務本部 営業人事総務部

部長

三善 泰生氏

KAIKAカンファレンス2015を共に作り上げているコンソーシアムメンバーである、株式会社LIXIL 人事総務本部 営業人事総務部 部長 三善 泰生氏にお話しを伺いました。

次世代の経営者を決めるのが最初の課題

KAIKAカンファレンス2015のコンソーシアムメンバーとしてご参加いただきまして、ありがとうございます。ご参加のご感想をお聞かせください。

人事部門として考えておかなくてはいけない課題について、改めて自分の中で再認識し、考えを整理する良い機会となりました。

特に有意義だったことは、この課題に対して参加者の皆さんの率直なお話が聞けたこと。

各社の生の声に触れる事が出来て、各社の現場で実際に抱えている問題をストレートに言っていただけたのでとても参考になりました。

何よりもそれぞれの課題に対する参加者の皆さんの深い見識に触れて、人事としてもっと学ばなくてはいけないと強く感じました。

相互研さんの場になったという印象でしょうか。

はい、私には非常に有効な場になりました。そして個人的には学びの動機づけにもなりました。

今、直面されている課題がありましたらお聞かせください。

今回、私が課題として捉えているのは、経営者育成、ダイバーシティ、理念の3点です。

これにグローバルカンパニーに大きく舵を切った当社としては、グロ―バル人材も大きな課題です。

今回は、この4つにフォーカスして、参加させて頂きました。

経営者の育成には、次世代リーダーの育成として、課長・部長クラスの育成や、執行役員クラスの方の育成がありますが、どちらにフォーカスされているのでしょうか。また、どのようなことが課題となっているのでしょうか。

今年は4年目を迎えています。

経営者育成は、LT(リーダーシップトレーニング)を通じて実施しています。

LIXILのLTは、2012年にELT(エグゼクティブリーダーシップトレーニング)が始まり、その後SLT(シニアリーダーシップトレーニング)、JLT(ジュニアリーダーシップトレーニング)と整備して、今年からは、FLT(フレッシュリーダーシップトレーニング)が追加され、現在は4つの階層でこれからの経営者の育成を実施しています。

LIXILの経営者の育成体系は、現在進行形で創造しているところです。

エグゼクティブという階層のところに最初に手がけたのは、大きな課題がそこにあったということでしょうか。

はい。「社長を育てる」事は非常に重要だと考えています。

グローバル企業への転換と経営者育成の課題

今直面されている課題は、経営者育成、ダイバーシティ、理念、グローバルとのことですが、今後3年以降、人事・人材開発部門が見据えておかなければいけない重要なテーマは何だと思われますか

当社は日本発のグローバル企業として走りはじめましたが、3年後には、真のグローバルカンパニーになっているはず。社内公用語も英語になっているかも・・・(笑)

それに伴って、グローバル人材がこれからの大きな課題になってくると感じています。

これまでは日本発のグローバルというと、日本人をグローバル化するという考え方でしたが、今後のグローバル人材というのは、海外の方々も含めてのグルーバル化と言ったらよろしいでしょうか。

そうですね。私は経営統合する前は日本のドメスティック企業の社員でしたから、グローバル人材というのは日本人が外国で働いていることをイメージしていました。

LIXILになってからは日本人のみならず世界中の当社で働く社員がグローバルで活躍していることがグローバル人材なのだと理解しています。

グローバル人材、ダイバーシティも密接に絡んできますね。

LIXILは世界一を目指す企業ですから、これからこのようなグローバル人材をどんどん育成していく必要があると考えています。

私は、近い将来 真のグローバルカンパニーに進化した当社を経営出来る人材は日本人なのだろうかと考えることがあります。

私の夢は「LIXILが世界一の企業になること。」世界の選りすぐりの人材が国籍、性別、信条に捉われず誇りを持って働ける会社にしたいと思っています。

そのためには、 ①ダイバーシティの尊重 ②機会均等 ③実力主義という3つの文化を定着・浸透させることが必要不可欠です。

当社が考えるこの世界で勝つための3つの文化の醸成を現在実行中です。

何よりも先ずは私自身がグローバル人材と評価されるように学んでいるところです。

世界で戦えるように・・・頑張ります。(笑)

日本から世界を見ていたものを、自分たちの軸足を海外に置いて、海外から日本を見てみるというトレーニングが今後は必要になってくるのでしょうか。

そうですね。世界から見た日本という視点を養うためにそのようなトレーニングは必要になってくると思います。

最後に、本カンファレンスに対して、期待している点を教えてください。

私はこのように同じ志を持った別の企業の方と対外試合というか意見交換することは、個人の大きな成長に繋がると実感しています。

私も高い志と見識を持った人材が、まるで試合をするように切磋琢磨出来るような場を創っていきたいと思っています。

今回のこのカンファレンスが、日本発のグローバル人材の花をどんどん咲かせるような場所になることを期待しています。

私も微力ながら応援させて頂きます。

 

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